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元ベンチャーキャピタリスト「夢と歩む」

2,000人以上の経営者と面談してきた元ベンチャーキャピタリストが贈る、「夢と歩む」日記

2012/08/15(水)
「日本の絆」

オリンピック見ましたか?

昨日のTVで観たのですが、国の支援が強化されていることが、このメダルラッシュの背景らしいです。

日本代表の強化拠点・国立スポーツ科学センターや、ナショナルトレーニングセンター、この2つを中心に、国のマルチサポート事業が功を奏したとのことです。

今回大躍進を遂げ、メダルを獲得したアーチェリーや卓球、バドミントンも支援を受けていました。

今回はこういったいわゆる、「お家芸」ではない、日本におけるマイナースポーツが躍進したことが、嬉しいですね。

しかし、個人的には国のサポートだけではないと思っています。

昨今、民間企業でのアスリートを支援する形が増えているのです。

特に資金面。2008年にIPOしたサニーサイドアップ。ヤフーとREADYFOR?がの新しい形でアスリート支援。

その他、アスリート支援企業が、大企業だけではなく、ベンチャー企業にも次々に誕生しているのです。

今までのスポーツ支援は大企業が「社員」として雇用する程度の支援であるのに対し、

昨今生まれてきているベンチャー企業のアスリート支援は、「プロモーション」を中心に、スポーツビジネスといった視点で、新しい支援の形を創造しているのです。

こういった、国の「箱モノ」支援と、民間の「スポーツビジネス」支援が、日本のオリンピック選手への後押しができたこと、これが今回のメダルラッシュにつながったのではないでしょうか。


そして、もう一つ。隣国、韓国について。

韓国は金13個。 銀が8個、銅が7個、金が一番獲得数が多いんです。

この背景に、私は個人的に「選択と集中」が徹底していることが背景だと思っています。

ビジネスの世界でもそう。電機産業は「サムスン」「LG電子」の2社、自動車産業は「現代」の1社、徹底的に、資金、人材、時間、その他リソースを国が集中する。

つまり、勝てる分野に一極集中するんです。

韓国選手が勝負強いことも要因だとは思いますが、勝てる競技に「選択と集中」を徹底的し、勝てない分野は「捨てる」んですね。

これが、ビジネス視点から見ると、最善の戦略なんだと思うのです。

国が主導して、国の価値を上げる戦略を徹底している韓国、素晴らしいですね。


でも、個人的には、ビジネスではない、オリンピックは、別の視点が必要だと思うんです。

勝つことだけが目的となっている面もありますが、オリンピックは「平和の祭典」。

米国や中国などの大国だけではなく、アフリカや中東など人口や国土が小さな国々と共に、同じ土俵で競い合い、認め合い、理解する。

そういった、「理解」や「共感」を創造する祭典であると思っています。

つまり、昨今叫ばれている 「ダイバーシティ」(diversity=多様性)を改めて見つめなおす絶好の機会なんだと思うんです。

様々な種類の生物や、植物、微生物などが、複合的に、そして有機的に相互作用を以って、この地球が存在している。

これが、継続的に存続する重要な要素なんだと思うんです。

例えば、ビジネスの世界で見てみると、世界最大級のスーパーマーケット「ウォルマート」(米国)が売上高、4,439億ドル(2012年)、店舗数1万店舗以上、従業員200万人以上。

このモンスター企業が、世界でたった一つのスーパーマーケットになるのでしょうか?
そうはなりません。

必ず、地域に根差したスーパーが生き残るし、違う商品、違う接客、違う経営理念があって、それぞれの地域の独特なニーズや結びつきが、それぞれのスーパーを存続させるのです。

大きな財力や権力だけで、世界は満たされないのです。

それぞれの「独自性」「オリジナリティ」があって、世の中が形成されているし、その「違い」があるからこそ、「面白い」のです。

小さな国かもしれない、人口が非常に少ないかもしれない、でも、世界のどの国にもない「文化」や「思想」があるはずです。

それが、大国にとっても、学ぶべきものもあるし、豊かに生きるヒントもあるのではないでしょうか。

多様性。

日本は、このオリンピックで、どの視点で、この多様性を生かすことができたのか。

私は、このロンドンオリンピックを振り返り、一番強く思ったのが、大震災を乗り越えた日本の姿だと思っています。

特に今回のオリンピックは改めて日本は、チーム制のメダルが多かったですよね。

そうです、「絆」なんですね。

人とのつながり。

家族、友人、恋人、良きライバル・・・。

その「想い」をのせて、日本の今の姿を表現し、そして世界の人々に、大震災を乗り越えた日本を見て頂いたのだと思っています。

こういった日本全体が感じたことを、日本のオリンピック選手が、世界の人々に、堂々と表現できたと思っています。

すべての選手に、感謝を伝えたいです、ありがとうございました!

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