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元ベンチャーキャピタリスト「夢と歩む」

2,000人以上の経営者と面談してきた元ベンチャーキャピタリストが贈る、「夢と歩む」日記

2012/04/16(月)
「「もったいない」心」

みなさん、「もったいない」って日本語を世界に広めてくれた方、知っていますか?

ノーベル平和賞を受賞した、ワンガリ・マータイさんです。

ご存知の方も多いとは思いますが、昨年亡くなられましたね。


マータイさんが世界へ広めて頂いたのは、日本語の「MOTTAINAI」-その言葉だけではありませんね。

その日本人が育んできた、「もったいないと思う心」なんだと思うんです。

Wikipediaでは

⇒日本の民族信仰である古神道を源流とする神道においては、「散る桜の花びら」や、「吐息の一つ一つ」にまで命が宿るとされ、森羅万象に対して、慈しみや感謝の念をもって接してきた。

と書かれています。

散る桜の花びらにまで命が宿り、感謝の念をもって接してきたんですね!

驚きです(笑)

でも、こういった自然や環境、そして、ひとつひとつのモノに、感謝の念をもつこと、これが、「人」に対しても、同じ想い、気持ちで接することができる。

これが、平和にもつながるんだと思うんです。

アフリカは内戦も多く、若い命が、戦争で亡くなっている。
今でも、多くの、無駄な血が流されている。

だからこそ、もったいない心が必要なんだと思うんです。

以下、マータイさんが、ノーベル平和賞を受賞した時のスピーチです。

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■ワンガリ・マータイさんのノーベル平和賞受賞スピーチ(2004年12月)

木はケニアにおける民主的な闘いの象徴となりました。
多くの市民が広汎な権力の濫用や腐敗、環境の不適切な管理に抗するために立ち上がりました。
…人々は平和の木植え、良心の囚人の解放や民主制への平和的な移行を要求しました。…

グリーンベルト運動を通じて、何千人もの普通の市民が行動を起こし変化をもたらすための力を得たのです。
人々は恐怖や無力感を克服することを学び、民主的な権利を守るために働きました。

私たちは、地球の傷を癒す助けとなる必要、そしてその過程で自分たちの傷をも癒す必要があります。
そして、全世界をその多様性と美しさ、不思議さそのままに抱擁するよう求められているのです。
より大きな生命の家族に自分たちが属しているという意識を取り戻す必要を私たちが認識できれば、これは現実になります。
そのような大きな家族と、私たちは進化の過程を共有してきたのですから。

歴史の流れの中で、人類が新しい意識のレベルに移行すること、より高い道徳的な境地に向かうことが求められる時が来ます。
恐怖を振り払い、お互いに希望を与える時です。

そして、今がその時なのです。

ノルウェーのノーベル委員会は世界に対して、平和というものの理解を次のように広げてみろという挑戦を出したと言えます。
平等な発展がなければ平和はあり得ません。
そして、持続可能な環境の管理が民主的で平和的な場所で行なわれなければ発展はあり得ないのです。
このように考え方を変える時が来たのです。

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マータイさんが、「もったいない」という言葉、そしてその心に共感したことは、ただ表面的に、物質的に「もったいない」に共感しているのではないはず。

日本のもつ「感謝の気持ち」「思いやり」が、自然や地球、環境、そして私たち人間すべてに必要であると、その「心」が大切であると伝えたかったのではないでしょうか。

世界中の人が、心から「もったいない」という気持ちに、共感、共有ができれば、マータイさんも安らかに永眠できるでしょう。

そして、私たちも、もっと日本を、好きになることができるはずです。


最後にワンガリマータイさんの名言をお伝えしますね。


・政府のなかで、どれほど大きな力を持とうとも、どれほど多くの賞を受賞しようとも、私たちが目標を達成するための力や活力、そして能力は、私たちを育んでくれた大地であり、私たちをその方で支えてくれる、民衆の陰の働きのおかげなのです。

・木は、その根っこを大地に持ちながら、空に向かって伸びていきます。
大志を持つためには、地に足をつけていなければならないし、どんなに高く伸びても、私たちは、その根っこから滋養をもらっているのです。
これは、どんなに成功しても、自分のルーツ(根っこ)を、決して忘れてはならないという教訓です。

・何かを変えようと思ったらまず自分自身を変えることです。
生きることは素晴らしい体験ですからエンジョイしていくべきです。

・未来は、ずっと先にあるわけではありません。
未来は、今にあるのです。
将来、実現したい何かがあるなら、今、その為に行動しなければなりません。

(ワンガリ・マータイ)



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