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元ベンチャーキャピタリスト「夢と歩む」

2,000人以上の経営者と面談してきた元ベンチャーキャピタリストが贈る、「夢と歩む」日記

2012/04/09(月)
「意識のイノベーション」

今不況のど真ん中、世界中で厳しい環境にあると思っています。

実はこの大不況は実は「チャンス」なんです!

歴史を紐解いていくと、いわゆる世界の価値観を変えるイノベーション(革命)は殆ど大不況期に発明されているんですね。

今多くの人が危機感を共有していると思います。

「このままではいけない!」
「今のままでは駄目だ!」

そういった危機意識はイノベーションを生み出すキッカケになります。


先日、面白いニュースを拝見しました。

みなさん、「燃える氷」って聞いたことありますか?

メタンハイドレートという新エネルギーなんです。

一部ドキュメンタリーなどでも放映されていましたよね!

メタンハイドレート(Methane hydrate)は、石油などの化石燃料に代替できるエネルギーと期待されているんです。

メタンガスがある条件下(低温・高圧)で水と化合してできる白いゼリー状または雪(シャーベット状)のようなもの。

低温かつ高圧の条件下で、水分子は立体の網状構造を作り、内部の隙間にメタン分子が入り込み氷状の結晶になっている。

地球上では、実際にはほとんどが海底に存在し、100m - 1000mの堆積物中や深海地層中で存在しています。

なんでこのエネルギーが「面白い!」と思うのか。

それは、日本にとって先行き資源大国となる可能性があるからなんです!

実は日本近海は世界有数のメタンハイドレート埋蔵量を誇っているんです。

日本周辺でも本州、四国、九州といった西日本地方の南側の南海トラフに最大の推定埋蔵域を持ち、北海道周辺と新潟県沖、南西諸島沖にも存在する。

日本のメタンハイドレートの資源量は、試算によると7.4兆m3が埋蔵されていると想定されています。

これは、1999年度国内の天然ガス消費量の「約100年分」に相当し、次世代のエネルギー源として期待が大きいんです。

でも、この話はまだ当分先です。

なぜなら、深海500m前後は採集が難しく、地表までの運搬コストが大きい。

そしてメタンハイドレートが融解し地表に直接放出された場合には、大気中の酸素と反応して地球温暖化の元凶である二酸化炭素が発生、地球温暖化の国際世論がこれを可能とできるのかどうか。

今すぐには難しいですね。


そしてもう一つ、新エネルギーについて。

一昨年、トウモロコシ価格が高騰しましたよね。

これは「バイオエタノール」を生成し、石油に代わる燃料としてブッシュ政権が推進したことが背景でしたよね。

世界人口が爆発的に増加している中、食料をエネルギーにすることは、今はタブー。

そこで今、そのトウモロコシに代替できるもの。

「エタノール」生成するもの。

みなさん何だか分かりますか?


それは

「藻」(も)

なんです!

驚きですね。


ワカメやコンブといった海藻の仲間から、石油やエタノールなどを生産するバイオ燃料のプロジェクトが、全世界で相次いで立ち上がっているんです。

海藻の仲間といっても、油分の生産に使われるのは、大きさが数マイクロメートル(マイクロは100万分の1)ほどになる植物プランクトン。

学校教育で教わる「ミドリムシ」のようなもので、「微細藻類」と呼ばれているもの。

筑波大学大学院生命環境科学研究科の渡邉信教授の試算では、藻を1ヘクタールのプールで栽培した場合、生産量は最小でも47トン、最大では140トンにもなり得るという。

同じ植物で1ヘクタール当たりの燃料生産量を見ると、トウモロコシが0.2トン、大豆が0.5トン、パーム油のもとのアブラヤシが6トンになる。

藻の生産効率はトウモロコシの100倍超!

アメリカでは国家レベルで研究開発を進めています。

但し、これもまだ研究段階。

特にコスト面は現状のエネルギーより大きく、現状の10分の1の生産コストに引き下げる必要があり、まだ実用化には至っていません。

でも、「藻」がトウモロコシの100倍の生産効率とは!

驚きですね!

この不況を、ピンチと捉えるか。それとも、チャンスと捉えるか。

時代を動かすイノベーションは、

私たち一人一人の心の中にある。

視点を変えることで突破口は必ず見つかります。

「意識」のイノベーションで今の環境少しでも変えていきたいですね!


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