寂しい。
この感情から解放されることはおそらく不可能だ。
従ってどう向き合うかが人生においてひとつの大きなテーマになる。

信じる道を持ち、と言うべきか、信じる道があり、と言うべきか迷うが
何れにせよその上で我々は常に対峙するものを感じ、疑い、
信用に足る存在であるか、また信用すべき存在なのかを判断して生きなければならない。
その過程に内向外向に関わらずあらゆる軋轢が生じる。
すると同時にそれは襲ってくる。
何故かはまだわからない。

俺はこのやりきれない思いを慰める、誤魔化す、消化、
もしかしたら昇華まで出来るかも知れない手段として歌を、音楽を、バンドをやっている。
もちろんそれだけが理由ではないが、こう考えるとどう考えてもまずは自分のためなのだ。

夜空に託すことすら出来なくなるほどの大きなそれに悶える日もある。
ナルシシズムの介入を許さない本物の絶大なそれ。
その時は無論、歌って自ら救済することも、それを歌にすることも出来ない。
一切の余裕はない。

そんなときどうやり過ごしているか？
結局は他の温もりに頼るか、或いは心身共に疲れ果て、極限を超えて開き直るのみ。
あくまでも俺の場合だが、なかなか打ち克てない。

嘘を吐かれりゃ信用できなくなるのは当たり前、大切な人にそんなことされたら、
そりゃ、淋しい。
裏切りは最大の罪だと思いませんか？
だからこその太宰の走れメロスだと俺は勝手に強く思うのです。

まずは自分のため、そして好きな人のため、バンドのため、自分の歌のために
出来ることをやる。
向き合うことを決して止めない。
たとえ頑張れなくても、否、もうそんなことではなくて、ただ、常に共にあること。
それこそが大切だと思い始めた。
無理したら壊れるものね。


遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
新年だからと浮かれず、いつもの自分。
今年もやはり孤独はテーマ。
よろしくお願いします。