初めから終焉に向かって真っ赤にクレッシェンドしてゆく。
そういう精神構造のもとに The Mannish は始まった。

今年の頭に新しいメンバーを迎えて活動を再開してからも、それは変わらなかった。
一瞬のうちに燃えに燃え、一瞬のうちに煌めき、灰と成り果て消えてゆく。
その終わりの瞬間の最高に情熱的で気高く、美しい救いにも似た感覚を求めて。

現実という世界に様々な類いの言葉を投げ掛けられた。
それは The Mannish がその時点での The Mannish であったからに他ならなかった。
俺達は燃え尽きる覚悟だけならいつでも出来ているのに、とっくに出来ているのに、なかなか上手くはいかない。
その後の喪失感すら予感して待ち侘びているのに。

最後は清らかに澄んだ涙に集約される。
俺自身が俺を涙せしめて終わるのだ。
その時はまだまだ、まだまだ辿り着けないと知った。

だからまだやる。
心臓を患い、目眩に厭になる程の吐き気を伴って苦しんでも、やめられなかった。
ナルシシズムのもとにドラマと浪漫が巣くっている。
病巣をメスで開けば、出てくるのはそんくらいのもんだけなんだよ、どうせ。

終焉に向かって真っ赤にクレッシェンドしてゆく。
初めから終わりの瞬間を歌ってきた。
終わりのために徒党を組んだ。
まだ終わらない。終われない、終わらせられない。
もう少し夢を見るぜ、涙と共に散るために。
矛盾とパラドックスを目の当たりにしながら。

真似して呟く癖はもう治らない。
その最後の余韻が、あの日からずっとリフレインしてるのさ。
ストレイシープ、ストレイシープ…

知ってるか？夢は呪いと同じなんだぜ。