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2007年10月よりほぼ毎週発行。忙しなく世知辛い世の中の「心のサプリメント〜」。
2012/03/04(日)
「vol.182 好きだから」
こんにちは。山桜花男です。
ひな祭り。記録的寒さの中にもかすかに春の便りも。
みなさんいかがお過ごしですか?
「そうだよなあ」と深くうなずいたいくつかの記事より。(↓)
■土下座では■
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土下座ブームらしい。漫画「どげせん」を企画した板垣恵介さんは、土下座は相手を追い込む「暴力」だと言う。被災地の東電社長はいい例だが、「土下座しなきゃならない状況は大抵、土下座では解決できません」[1]
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土下座。
その言葉を耳にする。その場面を目にする。それだけで「何かやだなあ」と思ってた気持ちがすっとしました。
そうなんだよなあ。
「大抵、土下座では済まされない」んだよなあ、と。
■警鐘を鳴らす生き物■
土下座では済まされないことは、下記投稿にも記されていて。(↓)
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私は福島県第一原発事故で福島県大熊町から避難している。大熊町のわが家は海岸から7キロ、小高い山にある。いま、門のそばでは冬桜が満開だろう。
春になると草木が彩り、まるで桃源郷になる。植物は生き返り、池の水が温かくなると、そばの木の枝にモリアオガエルの卵を産みつけた白い泡がつく。初夏にはホタルが飛び交い、セミの鳴き声に変わり、間もなくオニヤンマが空を舞う。やがて庭は紅葉で真っ赤に染まる。
川魚、山菜、キノコ、なんと豊かな大地であったことか。この宝の大地と生物を、原発事故はすべて汚染してしまった。
小学校3年の孫は山小屋でオニヤンマと遊ぶことができなくなったと残念がり、生きのびた生き物たちを心配している。
人々の心身を潰したこの恐ろしい原発事故の現実を、私はいま、孫に話し聞かせている。科学の力なんて何ほどのこともないのだ、と、教えている。
生き物たちは自然を汚した大人たちの生き方を問い、子どもたちに「社会の未来を考えよ」と警鐘を鳴らしているのだ。[2]
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上記投稿の景色。「春になると草木が彩り、まるで桃源郷になる。…やがて庭は紅葉で真っ赤に染まる」
それらを汚染する、潰すことは、「土下座では済まされない」ことなんだよなあ。
まさに。
「科学の力なんて何ほどのこともないのだ」。
■好きだから■
それよりも。
牡蠣(かき)養殖業を営みながら、美味しい牡蠣を育てるために山に木を植える「森は海の恋人」運動を展開する畠山重篤さん。
畠山さんの次の言葉が心にしみます。
-----
「森は海の恋人」の運動で知られる宮城県気仙沼市のカキ漁師、畠山重篤さん(68)は「三陸で暮らす養殖業者は壊滅する宿命を負っている」と話す。それでも続けるのは「この海が好きだからです。魚がとれるからだけではなく、空気とか風景とか、潮の香りだとか」。[1]
-----
・宿命を受け入れた上で、この海が「好きだから」。
・空気とか風景とか潮の香りとかが「好きだから」。
・科学とかなんとか関係なく、ただ「好きだから」。
「好きだから」守る。植える。大切にする。
そういう心はもしかしたら「科学の力」からは遠いかもしれないけれど、「土下座」からも遠い気もします。
山を川を海を、空気を風景を香りを、自然を…「好きだから」守る。
そういう人でありたいなあ、そういう社会であればなあと、記事を読みながら思いました。
今号も最後までご精読ありがとうございました。
◆出典・参考
[1]朝日新聞 2012/2/29 1面 天声人語
[2]朝日新聞 2012/2/29 12面 「声」欄
原発事故 警鐘鳴らす生き物
主婦 (さいたま市 68)
◆アンケート
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クリック先からメッセージを頂けるとさらに嬉しいです。
◆あとがき
先日公園で菜の花が一面に咲いていました。「春一番」はもうすぐですね。
それでは、次号もお楽しみに。
【HP】〜幸せ未来塾〜 http://k2.fc2.com/cgi-bin/hp.cgi/siawase_mirai/
【広場】〜幸せ広場〜〜 http://siawase.sns-park.com/
ひな祭り。記録的寒さの中にもかすかに春の便りも。
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■土下座では■
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土下座ブームらしい。漫画「どげせん」を企画した板垣恵介さんは、土下座は相手を追い込む「暴力」だと言う。被災地の東電社長はいい例だが、「土下座しなきゃならない状況は大抵、土下座では解決できません」[1]
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土下座。
その言葉を耳にする。その場面を目にする。それだけで「何かやだなあ」と思ってた気持ちがすっとしました。
そうなんだよなあ。
「大抵、土下座では済まされない」んだよなあ、と。
■警鐘を鳴らす生き物■
土下座では済まされないことは、下記投稿にも記されていて。(↓)
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私は福島県第一原発事故で福島県大熊町から避難している。大熊町のわが家は海岸から7キロ、小高い山にある。いま、門のそばでは冬桜が満開だろう。
春になると草木が彩り、まるで桃源郷になる。植物は生き返り、池の水が温かくなると、そばの木の枝にモリアオガエルの卵を産みつけた白い泡がつく。初夏にはホタルが飛び交い、セミの鳴き声に変わり、間もなくオニヤンマが空を舞う。やがて庭は紅葉で真っ赤に染まる。
川魚、山菜、キノコ、なんと豊かな大地であったことか。この宝の大地と生物を、原発事故はすべて汚染してしまった。
小学校3年の孫は山小屋でオニヤンマと遊ぶことができなくなったと残念がり、生きのびた生き物たちを心配している。
人々の心身を潰したこの恐ろしい原発事故の現実を、私はいま、孫に話し聞かせている。科学の力なんて何ほどのこともないのだ、と、教えている。
生き物たちは自然を汚した大人たちの生き方を問い、子どもたちに「社会の未来を考えよ」と警鐘を鳴らしているのだ。[2]
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上記投稿の景色。「春になると草木が彩り、まるで桃源郷になる。…やがて庭は紅葉で真っ赤に染まる」
それらを汚染する、潰すことは、「土下座では済まされない」ことなんだよなあ。
まさに。
「科学の力なんて何ほどのこともないのだ」。
■好きだから■
それよりも。
牡蠣(かき)養殖業を営みながら、美味しい牡蠣を育てるために山に木を植える「森は海の恋人」運動を展開する畠山重篤さん。
畠山さんの次の言葉が心にしみます。
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「森は海の恋人」の運動で知られる宮城県気仙沼市のカキ漁師、畠山重篤さん(68)は「三陸で暮らす養殖業者は壊滅する宿命を負っている」と話す。それでも続けるのは「この海が好きだからです。魚がとれるからだけではなく、空気とか風景とか、潮の香りだとか」。[1]
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・宿命を受け入れた上で、この海が「好きだから」。
・空気とか風景とか潮の香りとかが「好きだから」。
・科学とかなんとか関係なく、ただ「好きだから」。
「好きだから」守る。植える。大切にする。
そういう心はもしかしたら「科学の力」からは遠いかもしれないけれど、「土下座」からも遠い気もします。
山を川を海を、空気を風景を香りを、自然を…「好きだから」守る。
そういう人でありたいなあ、そういう社会であればなあと、記事を読みながら思いました。
今号も最後までご精読ありがとうございました。
◆出典・参考
[1]朝日新聞 2012/2/29 1面 天声人語
[2]朝日新聞 2012/2/29 12面 「声」欄
原発事故 警鐘鳴らす生き物
主婦 (さいたま市 68)
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◆あとがき
先日公園で菜の花が一面に咲いていました。「春一番」はもうすぐですね。
それでは、次号もお楽しみに。
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