サウジアラビア人ジャーナリストの失踪事件で、同ジャーナリストが録画に使用していた機具が「アップルウォッチ」で、一部始終がサウジアラビア駐イスタンブール領事館の外で待っていたフィアンセが預かっていた「iPhone」に送信されていたことがＢＢＣの取材で分かった。しかも映像はアップルの「iCloud」に格納されているという。

▼これによって「iCloud」のサーバを差し押さえる必要が出てくる。米国は当初からペンス副大統領がＦＢＩの捜査投入を打ち出してきた。その理由が分かったことになる。なぜならば国際捜査はトルコやサウジアラビア当局よりもＦＢＩに分があるからだ。

▼さらにフィアンセを保護する必要が出てくる。今、フィアンセがどこにいるのかメディアは報じていない。フィアンセはブツを持つ貴重な証人でもある。フィアンセまでも暗殺されてしまう危険性がある。まさにＦＢＩや連邦保安官の重要性が増している。

▼いったいどの国に「iCloud」のサーバがあるかによっても事件決着の道のりが異なってくる。「iCloud」のサーバが関係者によって破壊されないか、危惧を抱かざるを得ない。決定的な証拠能力を持つ「iCloud」のサーバをどう守るかも焦眉の課題だ。