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ミチルの日記

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からっぽの頭で

2010/02/08(月)
「ブルガダ(Brugada)症候群」

ブルガダ(Brugada)症候群……最近知りました。重篤な不整脈で、心室細動に移行して命に関わる病気です。AED(体外用除細動器)またはICD(体内埋め込み型除細動器)などの電気ショックで回復するそうですが、心室細動の発作がいつ起こるか解らないので、ICDの利用が多くなってきているらしいです。ただ、ICDは誤作動が多いのが難点とか……。


 心電図で、典型的には右脚ブロック様波形(V1,2のrSR’パターン)とV1〜V3にかけてのcoved型、またはsaddleback型のST上昇を示します。心室細動の他に発作性心房細動を来すこともあるらしく、自律神経の影響から夜間に突然死することもあるとか……。怖すぎます。


 そのためか、加算平均心電図、運動負荷試験、薬剤負荷試験、電気生理学的検査など検査法は多いようです。


 加算平均心電図……微小電位を見れます。これにより普通の心電図検査なら見落とすような小さな波形が見れますが……心電図検査の精度自体が上昇しているので、あくまで確証を得るために行われるかと思われます。ただ、国家試験レベルではブルガダ症候には加算平均心電図を用いるのは正しいとされているので注意です。


 運動負荷試験……臨床の現場ではあまり行われなくなったとか(爆)しかし、虚血性心疾患や不整脈の評価・心臓リハビリテーションや生活指導、運動耐用能評価など幅広い目的で使えます。ただし、急性心筋梗塞、不安定狭心症では禁忌となっています。労作狭心症ならむしろ行うべきとされています……ちなみにこれは、労作狭心症は階段昇降などの運動やストレスにより誘発されるもので軽いものなら誰でも起こります(冠動脈の狭窄が強いと重度になるため危険ですが)。これに対して不安定狭心症は軽い運動や安静時に、まるで激しい運動をした後のような胸部痛が現れます。不安定狭心症は心筋梗塞に移行しやすく、ただでさえ危険なのに運動を負荷してはいけない、という理屈らしいです。


 久しぶりにいろいろ書いてみましたが……まだまだ勉強不足ですm(__)m


※写真はBの矢印にブルガダ症候群の波形が出ている、ということです

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