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⇒石に枕の携帯日記

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Webの「枕石漱流 日記」の携帯出張版です。

2009/07/05(日)
「[格言]夏目漱石(2)」


「偽善者でも何でもよい。表面を作るということは内部を改良する一種の方法である」


人間の表に出るものを、ユング心理学では「ペルソナ」と呼びます。

ペルソナとは仮面のことです。

我々は社会でうまく暮らすために、仮面を被るんですね。

仮面を被っているようなものなのです。

社会で暮らすのにちょうどいい、仮面を被るようなイメージです。



仮面を被るというと、イメージが悪いかもしれませんが、

我々は、多少嫌なことがあっても笑ったりもするし、

ニヤニヤしたいところを、澄ましたりもするし、

そういう風に、内面を仮面の下に隠して生活する部分があります。

そうでないと、うまく社会で生活できません。



この仮面と内部が癒着してしまうと、それはそれで問題なわけですが、

仮面を被るのを拒否するというのは、それはそれで問題なんですね。

どういう問題かというと、それはまるで裸で外を歩くようなものなんです。

中身が外に出てしまっている。


嫌な時は嫌な顔をし、

笑いたい時は笑い、

腹が減ったら腹が減ったと言い、


こういうのは、素晴らしかったり、必要であったりもしますが、

「いつもそう」なのも、困りものです。



「偽善者でも何でもよい。表面を作るということは内部を改良する一種の方法である」


適度な仮面を被ること、

その過程で、偽善者的になること、

そういうのも、あっていいのではないでしょうか。


仮面を被ったり、

仮面を脱いだり、

そうやって、人間は、内面をも成長させていくんです…

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