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⇒石に枕の携帯日記

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Webの「枕石漱流 日記」の携帯出張版です。

2007/10/27(土)
「地球へ…24(最終話) 未来」

繁栄の名の下、
あらゆるものを破壊し、
絶滅させてきた、
人類。

ついには自らを育んだ、星さえも…

そんな人類の欲望を制御し、
世界に恒久的な秩序と調和をもたらすために作られた、
SD体制と、マザーシステム。

(それは、時代の必然だった)



その体制に反旗を翻す存在、
ミュウ。

しかし、
それは真実か?

体制こそが、ミュウを根絶やしにしようとしたのではないのか?
追い詰めたのではないのか?

ミュウの反抗は、
生き残るための、手段では…

(時代と共に硬化し、歪む、システム)



SD体制以前、不意に発見された、ミュウ因子。

新時代の、芽。

それは進化の必然か?
それとも、進化の気まぐれか?

その判断がつかぬまま、ある実験が行われた。

それは、ミュウ因子を意図的に残したまま、管理出産を行い、
ミュウ化した人類は、これを排除するというもの。

実験、
意図的な試み。

そのストレスにより、消え去れば、
ただの気まぐれ…

それでも生き残れば、
進化の必然…

実験、
痛ましい、試み…

そして、人の意志は衰え、
実験プログラムと、管理体制だけが、
残った。


キース・アニアンは言う――

「マザーにすべてをゆだねていられる時代は終わった。これからは、一人ひとりが、何をすべきか考えて行動せよ」

(それは確かに必要だった。しかし、今や、時代にそぐわないものになっている。さあ、目覚めよ)



管理体制を棄て、
意志を得た、人類。

自らで考え、
己が手で、己が身体で、
行動する。

人類の道と、ミュウの道、
二つの道をつなぎ、
手をつなぐこと選んだ、
新しい人類たち。

絶対管理を、卒業する。


「ミュウたちの生き方を目にしたとき、人は自らを顧みずにはいられなくなる。ただそれだけだ」



歩みだす人類、
自ら考え、行動し、
一歩を踏み出す。

新たな道。

そして、
新しい人たちのために、
バトンをつないだ、人たち。

ミュウも、
人類も…


キース・アニアン
「礼には及ばん…。生まれて初めて、自分のやりたいように、やっただけだ…」


ジョミー・マーキス・シン
「次の時代を生きろ」
「そのために、ボクたちは戦ってきた」
「人類と手を取り合い、新しい時代を作れ」


リオ
「上るんだ、ボクの代わりに…」


グレイブ・マードック
「若僧、お前らだけに、格好はつけさせん。あのバカに会ったら伝えてくれ――お前はよくやったよ、とな」


長老たち
「この子たちのため、明日のために…」
「あなたは生きるんじゃ」
「私たちのことを、覚えていてください」



ミュウと人類、
交わる、
二つの道。

そして、つながる、
未来…


レティシア
「やっと分かったの、私たちの力が、何なのか…」
「伝えるチカラなんだよ。人類とミュウをつなぐ…」


おしまい…

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