語りかけるものがある――
「あなたはミュウか？ 我々の仲間か？」

それを否定するものがいる――
「人間に、人間以上はいらない」

そして、戸惑うものがいる――
「彼らは、僕に呼びかけてきた、アレはいったい…」
「教えてください、あれは何なのか？」
「あれは僕の仲間ですか？ それとも、僕をたぶらかす、化け物ですか？」


＜感情＞は化け物か…

怒ったり、泣いたり、同情したり、
怯えたり、
それは、おかしなことか…

人間とはいったい…

☆

フィシス
「でも、この地へ導いたことは、間違っていたのでは…」

ソルジャー・ブルー
「なぜ、そう思う、フィシス…」
「よきことだけを選べる人生など、ありはしない…。人間も、ミュウも、それはみな同じ…」
「でも忘れないで、君はチカラが特別なんじゃない。存在自体が、特別なんだ…」


人生には＜選択＞が、

選択には＜結果＞が、

願いはすべてよきことでありますように、

でも、結果は必ずしもよきことばかりではなくて、

むしろ、深い悲しみもある。


よきことだけを選べる人生など、ありはしない…

そして、

悲しみにだって、きっと、意味がある…

☆

子らは眠る、

死んだように眠る、

それは、まるで、蝶の変態（メタモルフォーゼ）を見るようで…