情――

情があるから人間だ、

情がないものを人間とは言わず、
また、
人間である以上、必ず情を持つ。


情のカタチが違うから、
情がないように思ってしまうとしても…

☆

情があるから、あたたかい。

情があるから、間違いも犯す。

そして、

間違いを犯せば、

傷ついたり、

失うものがあったりもする。


でも、

何が間違いで、何が正解かなんて、
分からない。

誰にも分からない。

☆

情があるから、誰かを愛す。
情があるから、誰かを憎む。

誰かを愛すから、誰かを憎んだりもする。
（その逆もあるかもしれない）


情があるから、誰かを守りたいと思う。

何かを守りたいから、何かを排除しようとする。
攻撃もする。

☆

情ゆえに動揺し、キース・アニアンを逃がすことになってしまった、 フィシス。

情ゆえに血の涙を流し、暴走してしまった、 カリナ。


人間総体を守ろうとする、
マザーコンピューター。

それにしたって、人類という種を守ろうとした、 試みだ。

そして、人間一般を守るために、
ミュウを執拗に排除しようとする。


その幻影に情を抱く、キース・アニアン。

キース・アニアンに情を抱き始める、ジョナ・マツカ。


仲間を愛し、ミュウを守ろうとする、
ジョミー・マーキス・シン、
ソルジャー・ブルー。

彼らを愛す、ミュウの仲間たち。


それぞれに、守りたいものがあって、
守りたいが故に、
戦いもする。


そして、

悲しいかな、

失う命もあって…

☆

排除すべき、不純物？

それが結晶だったら、

どうする？

大事な結晶だったら…