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ギトンのあ-いえばこ-ゆ-記(旧)

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ここは、2015.3.10.までの過去日記倉庫です。

2015/01/28(水)
「花巻・盛岡紀行───小岩井農場の牛舎」

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こんばんは。。。



1日に1枚しか写真を出せないんで‥、貼り付けて組写真にしてみました。

字が見えませんかね‥




この農場は古い建物を、いまもそのまんま使ってまして、農林学生の宮沢賢治が見たり入ったりした建物のまんまですから、ミヤケンファンとしては、こんなありがたいことはないですね^^




「かゞやけるかれ草丘のふもとにてうまやのなかのうすしめりかな」(231)


「ゆがみうつり馬のひとみにうるむかも五月の丘にひらける戸口」(232)


「ひるま来しかれ草丘のきれヾ/はまどろみのそらをひらめき過ぎぬ」(233)




そうそう‥ご紹介を忘れてました。。。 小岩井農場の説明は、こちら⇒http://id43.fm-p.jp/530/giton/index.php?module=viewbk&action=ppg&stid=5&bkid=1006701&pgno=2&bkrow=0





それで、‥たぶんふつうの人は、バスか車で《まきば園》に乗り付けて、お金を払って囲いの中に入って、出てきたらそのまま帰るか、網張温泉あたりへ行くんでしょうな。。。 ああ、もったえないw




なので。。。 賢治の詩「小岩井農場」と現地の場所の関係を、ちょっと書いときましょうかね。。。

 ほんとは、詩集と地形図をポケットに入れて、自分で歩いて確かめてほしいんですが……… まぁ‥たっぷり8時間かかりますが‥w





まず、「パート1」は小岩井駅から出発して、乗りそびれた農場のお迎え馬車あのあとを追いかけてテクテク歩いてくんですが‥ このへんは、あとでまた写真出しますから、その時にしませう‥



ちなみに、バスや車で行くと、道ぎわに、「小岩井農場」って、でっかり木のはしらが立ってますが‥ これは最近(戦後に)造ったもので、関係ありません。ミヤケンが歩いた道とは全然違います。

「小岩井農場」の「場」って字が昔の字(塲)じゃないから、見たら分かるんですけどね……



ミヤケン当時の道と「農場入口」は、いまはトラックの搬入口になってます。。。






しかし、車でバス通りから行っても、木のはしらからしばらく行くと、上り坂の手前に右手に入る道があって、木造平屋のしゃれた水色の建物が建ってます。これが《農場本部》で、当時と同じ建物、同じ位置です。詩で言うと「パート4」です。

そのあと、賢治は、“畑のなかの近道”へ入るんですが‥、 この“近道”が、現在は網張街道のバス通りになってるんです。ですから、「パート4」からしばらくは、バス通りのとおりに行けばよろしいのです。


上り坂の上がり際に、木がかたまって生えている小さい丘があって、これが《四ツ森》、その左側に牛がたくさんいるのが《四ツ森牛舎》(賢治の時代にはありません)、右側の斜面が広い畑になってますが、こちらが、「小岩井農場・パート4」「パート9」に出てくる《聖なる地(デア・ハイリゲ・プンクト)》です:


「そのキルギス式の逞ましい耕地の線が
 ぐらぐらの雲にうかぶこちら」

「さうです、農場のこのへんは
 まつたく不思議におもはれます
 どうしてかわたくしはここらを
 der heilige Punktと
 呼びたいやうな気がします」


晴れてれば、真正面の坂の上に岩手山がそびえていて、とにかくエンバク(時期によって、トウモロコシとか牧草とか)の草波だけが広がる広大な畑でして、地平線はるかを森の木立ちが丸く取り囲んでいます。

たしかに、絵になる風景で、《聖なる地》というネーミングもなるほどと頷けます。




バスは、《まきば園》までバス停がないから、しかたがありませんが。。。, ここを、ただ走りすぎてしまうのは惜しいです。。。 車だったら、ぜひ停止して、いちど外に出てみてください。

      ………………スペースがなくなったので、この続きはまた明晩に_^)ノ












ばいみ〜 ミ
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