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ギトンのあ-いえばこ-ゆ-記(旧)

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ここは、2015.3.10.までの過去日記倉庫です。

2014/04/05(土)
「虔十の宝物庫」

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こんばんは!!



ちょうど2年ほど前のゴールデンウィークにご紹介した古書店に、また行って来ました‥


ほんとうに小さな本屋さんなのですが、

2年たったから、また掘り出し物が溜っているだろうと思って行きましたら…
やはり、たくさんありました(^^)


単にミヤケンの本が多いというだけではありません。重要な本が多いのです。

もちろん、ミヤケン自身の書いたものを集めてくれても、あまり食指はそそられません。。。それは全集をみれば、すべて出ているからです。
(きれいな大判の絵本も何冊か置いてましたが…それは、その趣味の方に見ていただけばよいこと‥)


それよりも、‥なんと言っても、品切れ絶版で、まったく入手不可能な重要な研究書が集まってること‥そして、それらが非常に廉価であることが、

ギトンのような素人研究をしている者にとっては、このうえなく有り難いのです。。。




きのうの獲物から一例を出しますと:

◎ 菅谷規矩雄氏の『宮沢賢治序説』──


あちこちの研究書で、高い評価を得ているので、ぜひすぐにでも手に入れて読みたいと思っていましたが、
ジュンク堂書店で調べてもらったところ、“品切れで、再版予定無し”

‥ひさしぶりに公共図書館を回って探してみるか。。。 などと考えていました。。。
しかし、公共図書館は、目指す本がみつかっても、居住地でなければ館外貸出しを受けられません。。。


みつけて手にとってみると‥意外に小さな本でした。高名な賢治研究者が口をそろえて褒めちぎっておられるので、‥なにか、うんと分厚い労作を想像していたのですが……

しかし、読んでみると、じつに中身がつまっている。。。 ゆうべ睡魔と闘いながら紐解いていた部分は、まだ全体の10分の1にもなりません。。



◎鈴木健司氏の『宮沢賢治という現象』

これは、思わぬ収穫でした。これと秋保氏の本(こちらは新本で入手可能)を併せれば、「青森挽歌」のエルンスト・ヘッケルに関する論争を、もっと正確にご紹介できることになります。

賢治の科学の“ネタ”は、アインシュタインなどではなくて、じつは、片山正夫(こちらはじつは、ギトンは中学の時に、化学部の先輩に教え込まれていたテキストなので、“なじみ”以上のものがあるのです)と、このヘッケルなのです。

Eブックのほうでは、説明をすっかり改めて、解りやすくご紹介できると思いますので、乞うご期待



        Eブックは、こちら
   http://id43.fm-p.jp/530/giton/index.php?module=viewbk&action=plistbk&stid=5




◎菅原千恵子氏の『宮澤賢治の青春』は、宝島社から最初に出たハードカバーの本が置いてありました。

内容的には、今出ている角川文庫版とほとんど同じですが、最初に出た本を自分で手に取って見るのは、‥やはり感慨深いものがあります…


◎さらに、↑菅原氏の画期的な著の導火線となった・昭和43年に保阪庸夫氏・小沢俊郎氏が発刊された『友への手紙』

───これも、現在は、全集の書簡の巻に、すべて収録されていますが、やはり、この目立たない小ぶりの本が、すべての糸口になったと思うと…

「昭和43年」という時代の刻印を見る思いがします。。。




掘り出し物は、ほかにも、たくさんありました。

買わないでそのまま書棚に残してきたものもたくさんありますので、東京に近い方は、ぜひ訪れてみてください


ちなみに場所は。。。

東京の有名な古書店街の東の端‥
三井住友銀行の角から入った路地の奥‥

と言っておけば、みつけられるでせう……










 ばいみ〜 …ミ
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