バカ正直で世間知らずの世襲議員アベシンゾーは、ふとしたことから「ナガタチョーゲーム（嘘つきのゲーム）」という世にも恐ろしいゲームに巻き込まれてしまった。1回戦のルールは、小包で送られてきた1兆円を、対戦相手の国民と取り合うこと。もしも国民のマネーを奪うことができれば、それはそのままシンゾーの賞金となるが、逆にマネーを減らした場合は不足分をナガゲー事務局に弁償しなくてはならない。

　シンゾーは、ゲーム開始早々、残業代ゼロ法案をうっかり女子トイレに流してしまい窮地に陥るが、天才詐欺師デンツーと手を組んで、増税＋社会保障切り捨てキャンペーンで国民を洗脳して、無事に1回戦を勝ち上がる。

　2回戦のゲームは「少数決」。二者択一の問題が出題され、プレイヤーはイエスかノーかの答えを投票する。全員が投票し終わったら開票し、その結果、少数派になる回答をした者が勝者となり、次の投票に進むというルール。シンゾーは、「人権を食べ過ぎればメタボになる」「女性は産む機械」「原爆投下しょうがない」といった出題を次々とクリアし、最後に「参院選は与党の圧勝」という問題で一人勝ちを決め、3回戦へと進んでいく…。

　作品の見どころ。

「思いついたんです。ナガタチョーゲームの必勝法。事務局はプレイヤーに1兆円貸し付けてゲームが終わったらそのお金を回収する…って事はですよ、『自分だけがお金を返そう』なんてプレイヤーが誰一人思わなかったら全員が儲かるんです！」（シンゾー）